シラス(ちりめんじゃこ)の色ってなんで決まるか知ってますか?
あなたが食べているシラスは何色?
多分白いシラスだと思います。
私はアカモク以外にもシラスを13年以上無添加で製造しております。
最近では、無添加といっても色々とあるようで・・・
簡単にいうと、水と塩だけしか使っておりません。
スーパーに並んでいる白すぎるシラスを見るたびにいつも疑問を感じます・・・
それは、シラスの本当の色なのかな・・・って思ってしまうからです。
シラスって白い方がきれいですが、いつも白いわけじゃないんです。
海水の温度・生まれた海底の環境・漁法・鮮度・色々な要因で色は変わります。
黄色・茶色・青色・白色・灰色・赤色・・・
黄色っぽいシラスは、脂質が多い
茶色や灰色は鮮度の問題
青色は育った海の環境が岩盤
赤色は食べ物、または一度乾燥したものを再度ふやかしたもの・・・
白色は砂地や内海のような場所で取れたシラス
これらは私の経験上のことで他の要因もあります。
このような様々なシラスを綺麗な白色にする為に様々な加工がされるのですが、それらは決して表に出ることはありません。。。。
脱色・防腐目的でシラスを煮る工程である薬品を入れることが業界のスタンダードとされており、基準値を守れば表示義務はないといわれているからです・・・
なのでそうしてできた製品のほとんどは無添加表示で販売されています。
ある農家さんの話
農家には二つの畑があるという話をよく聞きます。一つは大きな畑。それは農協に出荷するための野菜を作っている。農協に出荷する野菜は見た目がきれいでないといけないので、農薬を使用する。
もう一つは小さな畑。そこで作る野菜は自分たちで食べるので農薬を使用していない。
この話を聞いた時に、水産も同じだなと思いました。
売る商品は、見た目が綺麗で日持ちした方がいいという売り手の論理が強く働きます。また、お客さんに伝える情報が少ない中では見た目の綺麗さというのは大事なポイントですもんね。
ただ、本当の作り手の思いというのは見た目の綺麗さではないのではないでしょうか・・・
添加物のない食品はないと言われている時代にこのような考え方は時代遅れなのかもしれません。
しかし、海のそばにいる私は自然のそのままの恵みをあなたに伝えていくことができたら良いなと思っております。
あなたはどちらを選びますか?
見た目の綺麗な商品
大切な人に食べさせたいという気持ちで作った商品。
秋のシラス漁が始まりました。
今年も塩と水だけで作ります。